アゼルバイジャン西部の町
調査のため、ここまで来た。
アゼルバイジャン。首都はバクー。カスピ海に面し、油田が街を潤している。
ただ、工業が盛んなのはあくまで油田のある首都近郊。
幹線道路沿いの小さな町Qovlarは、南部の山(アルメニア側)から北へ流れ出る河川のつくった、扇状地の片端に位置している。
地下水が豊富で、葡萄畑や林檎畑が広がり、町のあちこちに湧き水が引かれている。
乾燥した気候にもかかわらず、水に困ることはなさそうだ。
強烈な日差しに光る葡萄の粒が、みずみずしい。
タクシーの運転手の話によると、アゼルバイジャンではイランの車が多いらしい。
日本車は希少で、かなり高級とのこと。
町には、日本や欧米ではみかけなくなった、レトロなデザインの車が往来している。
流行りの流線型ではなく、平面を組み合わせたシカクい車。
大切な移動手段。
であると同時に、商品のディスプレイとしても使える、意外と便利なカタチだ。