2012年4月26日木曜日

EGU 2012 General Assembly – Vienna, Austria

European Geosciences Union (EGU) 2012 での発表のため、ウィーンへ。


10,000人以上の参加者で賑わう巨大学会。
AGU(参加者2万人超)に次ぐ地球科学の世界会議だ。
今年は水曜夕方の時点で既に過去最高の11,000人をマークしたとのこと。


ポスター会場も大きく広がっている。
AGUはほぼ1つの広い会場にポスターが集められているが、こちらはそのような巨大なスペースがないので、わりと複雑に、倉庫(建物のつなぎ部分?)のような場所も活用して設置されている。お陰で場所によってはちょっと暗い。
口頭発表セッションも多くの部屋で行われていて、リング状の会場をぐるぐる回って移動する。よく迷う。

EGUはSNS(Twitter, Facebook, Google+など)も積極的で、会場にいてもTwitterで情報が得られるのはそこそこ役立つ。問題は、会場のフリーWiFiがほとんど使い物にならなかったこと。多くの人が一斉に使い込んでいたからだろうか。ポスターセッションが始まった途端に接続が回復した。

ドイツからの参加者が圧倒的に多いが、ヨーロッパ全土から人が集まっている。もちろんその他の地域からも。
自分の発表したセッション(地上レーザスキャンについて。やはりこちらはテクニカルにも応用事例的にも進んでいる。というか日本での普及が遅いだけか)では、地元オーストリアからのグループが大勢いた。英語が第1言語ではない人がほとんどなので、気分的にも少しラク。お互い不慣れな英語でも議論が進む。

日本だと、英語がちょっと出来ると凄いとか、自分ムリとか、そういう雰囲気が少なからず漂っているようだが、少なくともアカデミシャンの世界ではそのような考えは見受けられない。英語が全てではないことは勿論で、それも承知のうえ、科学の共通言語としての英語をある程度使えること、あるいは使えるようになろうとすることを当たり前と受け止めたい。えっと、要は、自分もまだまだだなぁと。


ウィーン市街にはドナウ運河が隣接し、会場となるオーストリアセンターは東のドナウ本流と新ドナウを超えた先にある。その更に東には三日月湖(ドナウ旧流路、本流の直線化で取り残された)もあるらしいが、少し足を伸ばして見に行ってみようか。